2013年 09月 21日
だいたい133年くらい、が当てはまらない場合 |
710年の奈良遷都以前については、個人的に、
資料など今ひとつはっきりしない と考えているので、
奈良遷都以降のできごとに絞って話を進めます。
前回、日本史においては、
大きな転換点的できごとがだいたい133年くらいおきに起こる、
というような内容のことを書きました。
270年ごろ 【参考】266-413年の間、中国への使者なし。国内混乱? ↑ 133年 ↓ 403年ごろ 【参考】400年前後倭人侵入、百済や新羅を臣下に(好太王碑文) ↑ 133年 ↓ 536年ごろ 【参考】辛亥の年(531年?) 天皇、皇太子、皇子、共に死ぬ(継体紀) ↑ 133年 ↓ 669年ごろ 【参考】667年大津京遷都、670年庚午年籍、672年壬申の乱 ↑ 133年 ---------------------------- ↓ 802年ごろ ↑ 133年 ↓ 935年 平将門が伯父国香を殺害。最終的に天慶の乱へ (承平天慶の乱) ↑ 133年 ↓ 1068年 後三条天皇即位。摂関政治の終わり ↑ 131年 ↓ 1199年 源頼朝没。以後、実質北条氏による支配へ ↑ 134年 ↓ 1333年 鎌倉幕府滅亡 ↑ 134年 ↓ 1467年 応仁の乱 ↑ 133年 ↓ 1600年 関ヶ原の戦い ↑ 133年 ↓ 1733年ごろ ↑ 134年 ↓ 1867年 大政奉還。江戸幕府終了 |
一つの時代の終わりや新しい時代の到来を象徴するようなできごとなどが、
だいたい133年ごとに起こっているわけですが、
その中で、802年ごろと1733年ごろについては、
特に大きな転換点的できごともなく、時代が進んでいます。
669年ごろ 【参考】667年大津京遷都、670年庚午年籍、672年壬申の乱
↑
133年
↓
802年ごろ
↑
133年
↓
935年 平将門が伯父国香を殺害。(承平天慶の乱)
----------------------------
1600年 関ヶ原の戦い
↑
133年
↓
1733年ごろ
↑
134年
↓
1867年 大政奉還。江戸幕府終了
この2つについては、「共通点」のようなものがあります。
まず、802年ごろについて。
天智天皇の子の大友皇子 vs 天智天皇の弟とされる天武天皇 による壬申の乱(672年)。
これに勝利して即位したのが天武天皇。
以後、天武天皇系統の天皇が続いていったわけですが、それが途絶えるのが770年。
770年に天智天皇系統の光仁天皇が即位、そのまま天智系が続いていきます。
「133年くらい」の802年ごろに先立って、
代々続いてきた天武系が終了、皇位は天智系へ、
とある意味、流れが変わっているわけです。
今となっては何ともいえませんが、人選や対応等を誤っていたら、
もしかしたら802年ごろに大転換点的なできごとがあったかもしれませんが、
何事もなく過ぎているようで、うまい対応だったんでしょうね、きっと。
江戸時代の方についても、同じようなパターンです。
1733年ごろは、8代将軍徳川吉宗の時代。
家康以来、代々直系で伝えてきた将軍職は7代目で終了。
1716年に8代将軍に就いた吉宗は、将軍家ではなく、紀州徳川家の出身。
ここでもやはり、133年を前にして内輪で系統が変わってます。
血筋は変わらないながらも主流が変わることで、流れを変えたことになり、
全てがダメになってしまうような「深刻な大事」にならなかった、
「133年くらい」周期で巡ってくる大きな転換点を前に「先に転換を済ませて」かわした、
そんな感じでしょうか。
こんなのを見ると、昔の人が行っていた、
軽い不幸を人為的に作り出して、大きな不幸を避ける、というような儀式、
例えば、子供が元気に育つように、形的に一度捨てたことにする、
なんていう行為も、実は、本当に効果があるのかもしれない、
と思ったりし始めました(笑)。
なぜ133年くらい周期で転換点がやってくるのかはわかりませんが、
これがもっと何千年分も積み重なっていったら、
「統計」に基づくらしい手相みたいに、
もっといろんなパターンが発見できるかもしれませんね。
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by sayumaratata
| 2013-09-21 03:12